これまでアパレル業界において長く務めてきましたが、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに、周りの環境も変わり、自身の価値観も変わり始め、仕事に対して思う事もあり、社会に貢献するような事がしたい、やりがいのある事がしたいと思いたちました。自分には何が出来るかと、模索している中、注目したのは、自身の地元である千里ニュータウンと呼ばれる地域。千里ニュータウンの中でも注目したのは、千里竹見台団地内にある竹見台マーケット。
竹見台団地は、大阪の中心地である梅田までのアクセスも良く、利便性に優れ、緑も多く、大阪府内でも恵まれた住環境であり、若者夫婦から高齢者まで、幅広い層が住む、とても魅了ある地域です。 それにも関わらず、この竹見台マーケットでは、経営者の高齢化や後継者不足などの課題に直面し、シャッターを下ろす店が増えてきている現状があり、マーケットとして活性化していない状況でした。そんな、生まれ育った街でもある千里ニュータウンの竹見台マーケットの活気が無くなってしまっていることを危惧し、これまでワンダフルマルシェというイベントを企画・運営していた経験を、これに生かせないかと考え、ワンダフルプロジェクトを立ち上げました。
ワンダフルマルシェでは、アパレルの経験を最大限に生かし、ヴィンテージ、クラフト、アート、フードの4 カテゴリーにて、 海外各地から逸品を探し得てきたバイヤー、次世代へ継ぐアーティスト、その技術で文化を作り続ける職人などを集め、それぞれが特化したモノを持っている選りすぐりのメンバーで、ただ、モノを売るだけではなく、文化と世界観を体現しているヒトと来場されたヒトをツナグ、新たな体験ができるコミュニティイベント企画だったので、街づくりにも活かせると考えました。

ワンダフルプロジェクトでは、この竹見台マーケットに人を集め、活性化させる事を目指しています。竹見台マーケットを中心に、近隣の商店街も一緒になって、月毎のイベントを企画したり、過去に運営していたワンダフルマルシェを、ここ竹見台マーケットにて開催を計画中です。イベント企画などは既に話を進めており、絶賛進行中ですが、まずは、第一歩として、自身が事業主としてこの竹見台マーケット内にお店を開く事にしました。
竹見台マーケットにより深く関わる事、マーケット内に新しいお店が入る事で、新たな人の流れも生まれ、マーケットの活性化に繋がる事を考え決断しました。自身の店をきっかけに、また新たなお店がオープンする事も考えており、人が人を呼ぶ仕掛けづくりを目指しています。 これから様々な挑戦が始まるワンダフルプロジェクト。その向かうゴールは、この竹見台マーケットを盛り上げ、人が集まる場所へ、楽しい魅力ある街へ育てる事。もちろんコレが第一の目標ですが、さらに、その後の事を何より大事に考えており、 このマーケットでの成功例をパッケージ化し、全国各所の同じ境遇にある、街や商店街へ持っていく事。
竹見台マーケットを事例とし、全国の街を元気にしたい。これをワンダフルプロジェクトの向かう先へ設定しています。